1. 概要と取扱時期
申込用紙に記載して申請、将来の保険料を定期的にクレジットカード会社からの請求により支払います。そのためすでに請求されている分や未払いの分についてはクレジットカード支払いの対象外となります。申込の受付はすでに2008年2月から開始されているので、これから申込して手続きが完了した時点から取扱が可能です。
2. 支払い方法
支払い方法は毎月払いの他に半年分や1年分を前納する方法があります。
・毎月払いは毎月の保険料を月末にクレジットカード会社が立替払いします。したがってカード会員への請求は、利用したカードの締切日によって翌月以降となります。口座振替の場合にある割引は適用になりません。
・半年払いは4月〜9月分を4月末に、10月〜翌年3月分が10月末に立替払いとなります。現金で半年分を前納する場合と同様の割引を受けることができます。
・1年払いは4月〜翌年3月末分が4月末に立替払いされ、現金払い同様の割引を受けることができます。
3. 対象となる保険料
対象となる保険料は定額保険料と付加保険料込の定額保険料で、保険料の一部免除がある場合には適用になりません。また支払い回数は1回払いのみで、口座振替割引は適用になりません。半年と1年の前納割引だけが適用になります。
4. 申込方法
社会保険事務所に備え付けの「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」に必要事項を記載して、社会保険事務所に提出します。電話すれば用紙は郵送でも取得可能です。
5. 取扱可能なクレジットカード
国内外のブランド21種類が対象となっています。
・イオンクレジット ・NCカード ・OMCカード ・OCカード ・オリエントコーポレーション ・クレディーセゾン ・JCBカード ・ダイナースクラブ ・ジャックス ・セントラルファイナンス ・東急カード ・トヨタファイナンス ・日専連 ・三菱UFJニコス(ニコス・UFJ・DC) ・Yahoo!カード ・ライフ ・UCカード ・VISAカード ・マスターカード
※クレジットカード利用によるポイント付与に関しては、クレジットカード会社各社で対応が違うため、付与されない場合や制限がある場合があります。
6. その他の注意点
・前納の申込期限は2月末日までなので、それ以降の申込は次の前納期となりそれまでは毎月払いとなります。
・クレジットカード会社へのオーソリゼーションの結果承認されない場合には、申込前の支払い方法が継続されます。
・申込後、利用可能であればクレジットカード支払い開始の通知書が送付されます。
・クレジットカード名義人と保険料支払い義務者との続柄が本人・配偶者以外の場合は、電話や文書で同意確認が行われます。つまり本人・配偶者以外のクレジットカードもカード名義人の同意により利用可能です。
社会保険庁の公開情報からクレジットカードによる支払いについてのいくつかのポイントが挙げられます。ひとつは割引制度に関することと、クレジットカードのポイントが付与されるかどうかという点です。このふたつについて検証してみます。
[クレジットカード利用による割引]
国民年金保険料は納付書による支払いと口座振替による支払いがあります。それにクレジットカード支払いが加わりましたが、割引には口座振替割引と前納による割引があります。わかりやすいように具体的な金額で各支払い金額をまとめましたのでご覧ください。
| 支払い方法 | 納付書による支払い | 口座振替 | クレジットカード |
| 毎月払いによる 1年分の支払い 総額 | 172,920円 (月14,410円) | 172,320円 ※当月末引落の 早割適用の場合 ▲600円 | 172,920円 (月14,410円) |
| 半年払い | 171,520円 (半年85,760円) ▲1,400円 | 170,960円 (半年85,480円) ▲1,960円 | 171,520円 (半年85,760円) ▲1,400円 |
| 1年払い | 169,850円 ▲3,070円 | 169,300円 ▲3,620円 | 169,850円 ▲3,070円 |
この表で▲〜円とあるのは毎月払いと比較して割引となっている金額です。基本的に納付書とクレジットカードによる支払いは同じ割引となっていて、最もメリットがあるのは口座振替による支払いです。
これだけではクレジットカード支払いに大きなメリットがないように思えますが、クレジットカードには各クレジットカード会社のポイントプログラムによるサービスを受けることができます。これによってメリットが生じますが中にはポイントプログラムの対象外となっているクレジットカード会社もあるので、次はその点について検証します。
[国民年金保険料のポイント付与]
クレジットカードのポイントプログラムでは標準で0.5%が還元されます。この還元率であればどの支払い方法でも口座振替のメリットを年間で上回ることができます。ポイントプログラムを活用することで、国民年金保険料のクレジットカード利用のメリットが生まれます。しかし、社会保険庁のホームページに記載されているように、ポイントの付与についてはクレジットカード会社にまかされています。
クレジットカードの加盟店はクレジットカード会社に対して加盟店手数料を支払います。支払い回数によって細かく決められていますが1回払いの場合は2〜3%といったとことが標準です。社会保険庁もクレジットカード加盟店扱いなので、同じく加盟店手数料を支払う必要がありますが、公共機関ということもあり支払い手数料は1件当たり0.6%といわれています。
クレジットカードの取扱には金融機関に支払う口座振替手数料や請求コストが必ず伴うので0.6%では採算が合わないのは間違いありません。クレジットカードで年金保険料だけを支払われたら間違いなく赤字でしょう。それでもクレジットカード会社が提携した背景にはトータルでのメリットを考えたことがあると思います。
クレジットカードが年金保険料を取扱するメリットは、利便性をアピールができることがあります。クレジットカード会社が公共料金の支払いを拡大している理由はそこにあります。自社のクレジットカードをメインとして利用してもらうためには、あらゆる支払いに対応する必要があるのです。
利益の面でも毎月払いではあまりメリットはありませんが、半年や1年の前納払いではそれなりの利益があることと、保険料の支払いだけではなくほかの利用分もトータルして考えると、請求コストを補って利益が生まれるということがあります。
しかしそれでもサービスの原資を補うメリットはないため、国民年金保険料をポイントプログラムの対象にしないクレジットカード会社もあります。この場合はクレジットカード会員にとってのメリットはまったくなくなってしまうので、自分の持っているクレジットカードが国民年金保険料をポイント付与の対象としているかを確認してから利用する必要があります。
2008年9月現在で主なクレジットカード会社の国民年金保険料に対するポイント付与についてホームページで調べた結果を記載しましたので参考にしてください。
1. ポイント付与を明示しているクレジットカード会社
イオンクレジットサービス、OMCカード、オリエントコーポレーション、クレディーセゾン、ジャックス、セントラルファイナンス、トヨタファイナンス、UFJカード、ライフ
2. ポイント付与をしないことを明示しているクレジットカード会社
ダイナースクラブ(公共料金全般がポイント対象外)、三井住友VISAカード
3. その他
上記以外のクレジットカード会社はホームページではわからなかったので利用する前に確認することをおすすめします。なお、VISAやマスターカードは国際ブランドなので、例えばOMCカードにVISAマークがあってもOMCカードとして取り扱われる限りポイントの対象となります。あくまで三井住友VISAカードが発行したクレジットカードがポイント付与の対象外となります。
国民年金保険料の支払いにお薦めのクレジットカードはこちら
⇒ UFJカード
⇒ ライフカード

